@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00000870, author = {坂本, 麻実子}, issue = {1}, journal = {富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama}, month = {Oct}, note = {井上ひさし(1934-2010)が24歳のときに書いた処女戯曲『うかうか三十,ちょろちょろ四十』(1958年の第13回芸術祭で脚本奨励賞を受賞した)は東北地方と思しき村を舞台にした民話劇で全一幕と短いが,「弥生のあられ/皐月のつゆは/働き者の/味方ども/しゃれた女房と/馬鹿とのさまは/根気がさっぱど/つづかない…」という七七七五調の歌を5回も挿入し,後年の音楽劇の萌芽が見られる。その後,井上は25歳から37歳までの放送作家時代にも子ども向けのラジオ番組で歌入りの民話劇を書いた。井上によれば,子どもの聴取意欲をつなぎとめるためには「民話をラジオでただ再話化するのではなく,すべてを韻文にし,コトバのリズムのおもしろさで子どもの心を捉えるほかはない」と考え,日本語の「語呂合わせ」を活用した歌を作って番組を埋め尽くしたと言う。井上がわらべうたを活用した音楽劇として,筆者は『しみじみ日本・乃木大将』(1979年5月芸能座初演)を挙げたい。筆者は『しみじみ日本・乃木大将』に使用されたわらべうたを検討し,わらべうたの活用が井上の作劇術の一つになっている理由を明らかにしたい。, Article, 富山大学人間発達科学部紀要, 8巻1号, Page 235-243}, pages = {235--243}, title = {井上ひさしの乃木大将とわらべうた : 『しみじみ日本・乃木大将』の劇中歌から考える}, volume = {8}, year = {2013} }