@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00000623, author = {岸本, 忠之}, issue = {1}, journal = {富山大学人間発達科学部紀要}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 学校の教室において、生徒がしなければならない課題は大きく分ければ2つあると言える。1つは、数学の内容自体を学習することである。例えば、連立方程式、一次関数、ピタゴラスの定理などがあげられる。これは数学学習の認知的側面である。1つは、教室文化に適応することである。例えば、教室において生徒がしてよいことやいけないことは何かを理解することである。これは数学学習の社会・文化的側面である。 生徒が学校の教室においてうまく学習するためには、認知的な事柄だけでなく、社会・文化的な事柄も重要である。例えば、教師が説明しているとき、ある生徒がそこに割って入って正しい考えを発言したとしても、それは発言として認められない。 数学学習の社会・文化的視点は、これまで暗黙のルール、社会的規範、隠れたカリキュラム、教室における暗黙知、教室文化として様々な次元で議論されてきた。それらにはいくつかの特徴がある。1つは、教室にいる生徒や教師は、それらをあたりまえのものとして捉えて、気づいていないことである。1つは、それらは既に存在するのではなく、教室にいる生徒や教師がそれらを社会的相互作用によって構成していることである。 先行研究では、1つの一斉授業を分析し、社会・文化的視点から数学学習を明らかにしたものが多い。本稿では、複数の一斉授業を分析することによって、数学学習の社会・文化的側面をより顕在化することを試みる。 本稿の目的は、中学校1年・正負の数に関する複数の一斉授業を分析することを通して、社会・文化的視点から生徒はどのように数学を学習しているのかを明らかにすることとする。, Article, 富山大学人間発達科学部紀要, 1巻1号, Page 149-155}, pages = {149--155}, title = {社会・文化的視点からみた正負の数に関する2つの一斉授業の比較}, volume = {1}, year = {2006} }