@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00000612, author = {山根, 拓}, issue = {1}, journal = {富山大学人間発達科学部紀要}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 低開発国向け技術協力活動の推進を目的とする資金供与機関として1966年に発足した国連開発計画(United Nations Development Programme:UNDP)は,世界各地の地域社会の発展水準を物質的・経済的富裕度に偏倚して評価する従来型の開発概念に代わるものとして,人間開発(Human Development)の概念を創出した。国連開発計画(UNDP)(2003)を参考にその意味を探れば,これは「人間が自らの意思に基づいて自分の人生の選択と機会の幅を拡大させることを可能にする開発」言い換えれば「全ての人間が誰にも隷属せず,等しく意志的な主体として社会の中で自らの誇り高き人生を自由に切り拓くことを可能にする開発」である。この概念は,物質的・経済的豊かさの実現を否定したストイックな開発を意味するのではなく,むしろそれらを次に実現すべき段階の前提に過ぎないと見る。個々人が,世界のどの場所でどのような出自で生を享けようとも,その人間的能力を十全に発揮し得るような世界が実現すること,それが達成すべき究極的な目標としての「豊かさ」である。 本稿では以下,人間発達/開発と地理学との関わりに焦点を充て,議論を進める。まずは次章で,開発・発達すなわちdevelopmentに関してこれまで地理学がどのように議論を進めてきたのかを論じ,続く章で,人間開発/発達概念を体現した先駆的地理学研究を紹介する。さらに地理学の主要な分析表現方法である地図化とその地図化による空間理解の効果を格段に引き上げた技術であるGISの人間開発研究への貢献の可能性について論じたい。最後に,人間発達/開発やHDIの考え方に対して,地理学の側から指摘し得る問題点を提示する。, Article, 富山大学人間発達科学部紀要, 1巻1号, Page 29-36}, pages = {29--36}, title = {人間発達/開発と地理学}, volume = {1}, year = {2006} }