@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00004097, author = {村井, 忠邦 and 八木, 寛}, issue = {1/2}, journal = {富山大学工学部紀要}, month = {Mar}, note = {Recently the biological research proceeds from cybernetic engineering. From the view point of imformation processing, our aim of this report is concerned with excitable membrane which plays important part in biological imformation processing, and its multi-orthogonal description with Hodgkin-Huxlety equation., 電子計算機を中心とする情報処理により,最近の情報科学の進歩は目覚しいものがある。一方,生体の情報処理機能は極めて微妙な精巧さを持つことはよく知られており,サイバネティクスの工学的側面として幾多の系統的な実験研究がなされている。この生体のすぐれた機能を工学的に活用する目的で我々も先にニュウロンの電子回路モデルを作製しているが,初期の域を脱しきれないものがある。本稿の目的は,生体の情報処理において,重要な役割を果たす興奮性膜の解析を行ない,より詳細な膜の特性を示すことにある。 神経細胞の興奮の機構についての研究は,膜電位固定法,微小電極法などの実験技術の開発により,急速な進歩をとげた。その中でも,イカ(Loligo)の巨大神経線維の興奮現象に関するHodgkin Huxleyとの精密な実験的検討とその数学的解析は,その後の電気生理学に多大の影響を及ぼしている。このイカの電気的現象を定量化したHodgkin-Huxley方程式(以下H-H方程式と略記する)については,全く物理的な根拠を持たないパラメータを用いていること,膜を通過する各イオンに対する起電力は一定としていること,Na,K等のイオンは全く独立に動き相互間の干渉はないとしているなど,現在では種々の難点が指摘されている。それと共に,この式は生理学データに極めて忠実につくられた実験式であり,実験値とよく一致する点は動かし難い事実である。生体膜がはたして電気的なシステムだけで成立っているかは疑問視されるが,工学的応用の面から,この系が電気系か,それとも化学系か,あるいは力学系かをある程度無視しても,このH-H方程式の持つ性質を十分に検討することは意義あるものと思われる。, Article, 富山大学工学部紀要,23(1/2)}, pages = {15--20}, title = {Hodgkin-Huxley 方程式をもとにした興奮性生体膜の特性解析とその多元表示について}, volume = {23}, year = {1972} }