@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00002946, author = {笹野, 一洋}, issue = {38}, journal = {研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 習熟度別(能力別)クラス編成は,これまで小・中・高等学校レベルにおいて数多く試みられ,その結果・効果についても,いくつかの研究報告がなされている。 大学,とくに教養教育・共通教育においても,主として私立大学の理工系学部において,数学・物理・化学・英語などで習熟度別クラス編成を(時として,リメディアル教育やeLearningとも関連付けて)実施するケースが数多く見られる。例えば,北里大学(薬学部,医療衛生学部の一部,海洋生命科学部,獣医学部全学科の数学において習熟度別クラス編成),明治大学理工学部(数学,物理学,化学において能力別クラス編成),近畿大学(「リメディアル数学・物理」において5段階の習熟度別クラス編成),東京電機大学未来科学部(数学において習熟度別指導体制),千葉工業大学(英語,数学,物理学,化学においてプレースメントテストの結果に基づいて習熟度別クラス編成。加えて,必要に応じて補習授業),山口理科大学(数学,物理学,英語で習熟度別クラス編成。また,リメディアルとして「基礎数学」を開講)などが挙げられる。 私立大学と較べると,国立大学においてはこれまで積極的に習熟度別クラス編成を行う事例は少なかったようである。しかし,近年の入学生の学力低下,特に所謂「ゆとり世代」の入学という現実に直面し,習熟度別クラス編成に踏み切らざるを得ないところが出てきている。例えば,九州工業大学(平成21年度「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム:自学自習力育成による学習意欲と学力の向上」:数学,物理,英語,情報において習熟度別学習とリメディアル教育)などが挙げられよう。 これらの動向の結果,全体としては,国公私立大学中471大学(約66%:平成18年度)が何らかの形で習熟度別クラス編成を実施しているとしている。このように,大学においても習熟度別クラス編成が一般化して来ているにも関わらず,その効果や問題点に関する研究は情報処理教育における報告が見られる以外には殆ど見つけることはできない。特に,筆者の知る限り,http://kindai.jp/highschool/remedial.htmlにおいて簡単に触れられている以外には,数学における報告はない。 そこで本稿では,筆者の担当する「解析学」において実施している習熟度別クラス編成の状況について,学生の高等学校での数学の履修状況,成績状況,授業アンケートの結果などを用いて分析を行い,その効果や問題点を探求する。, Article, 研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育,第38号,2010.12.25,pp.29-38}, pages = {29--38}, title = {習熟度別クラス編成に関する一考察}, year = {2010} }