@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00002920, author = {濱西, 和子}, issue = {36}, journal = {研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育}, month = {Dec}, note = {application/pdf, この小説の構成は,一部の「燈台」を中心軸にすえた様々な登場人物や交錯する意識や物質が,二部の10年の歳月という時間経過に濾過され,どれだけ時間の破壊力や風化に耐えて,再生するエネルギーを持ちこたえられるかの試金石となる部分であり,三部にラムゼイ夫人の再生や燈台行きの目的の達成,記憶の蘇りによって「円環」という最終過程に到達するための時間的経過を証明するために,二章は存在する必然性があり,三章は,陸で絵を描くリリーと燈台に船出するラムゼイ家の人々が平行して交互に語られていくのは,ウルフ独特の手法で,ジェイムズに二つの燈台のイメージを持たせるためのウルフの構成上の工夫であり、これこそまさに、一部での父親の主張する「現実リアリティ」の姿を息子に認識させるものであり、ここで三部の最終部で「円環」に導くための,ウルフの周到な小説構成上の技法であったと断言出来るのではないだろうか。, Article, 研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育,第36号,2008.12.25,pp.1-24}, pages = {1--24}, title = {ヴァージニア・ウルフの『燈台へ』に見る小説技法としての 「円環」について}, year = {2008} }