@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00002907, author = {福田, 正治}, issue = {35}, journal = {研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育}, month = {Dec}, note = {application/pdf, これまで感情に関して感情階層説(進化論的感情階層仮説)を基軸として、感情に関連する諸問題を議論してきた。感情の研究は現在も進行中で新しい知見や理論が次々と発表され、感情の理解は常に塗り替えられている。しかし感情階層説は少なくとも感情を論じる場合、全ての点で合理性を失うことはなかった。 人間は言語記録という知能を獲得して1万年、その間に人間の感情の特性が変化したかを問うことは、生物の進化という20億年の時と比べれば一瞬の出来事でしかない。しかしこの一瞬の出来事の中に、人類は遺伝子操作の技術を身につけ20億年の自然の変化を数時間で実現できるようになり、科学技術は地球という環境を人為的に変えようとしている。さらに極端に述べるならば、これらはここ200年の出来事で、さらに未来は、先進国での資源対立の精鋭化、地球環境の深刻化、情報社会による統制、心の格差などに代表される未知の領域が広がってきている。 感情階層説は感情の成因を20億年の生物進化の中に根拠を求めたが、今日人間を取り巻く自然、生活、情報環境は急速に変化している。そのような環境の中で感情はどのように変化していくのか、特に人間の感情の変化を考えてみる必要がある。人間の動物としての情動はおそらく不変だが、社会的感情や知的感情は人間の関係性の変化、文化や人為的環境によって見かけ上、変わっていく可能性がある。特にダーヴィンの進化論で論じた自然環境が人工的環境に変わりつつある中でヒトの適応はどう変化していこうとしているのか、その点をこの論文では考察する。, Article, 研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育,第35号,2007.12.26,pp.35-46}, pages = {35--46}, title = {感情の過去・現在・未来}, year = {2007} }