@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00002892, author = {濱西, 和子}, issue = {34}, journal = {研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育}, month = {Dec}, note = {application/pdf, この小説は第一次大戦が終わってから5 年後の1923年の6月のロンドンを舞台に、主人公であるダロウェイ夫人や他の登場人物たちの意識の継起を通じて14時間以内の出来事が展開される。ダロウェイ夫人の「戦争も終わった」という独白にあるように、まだ戦争の傷跡は深く人々の間に影を落としていた時代であるが、長期にわたるヴィクトリア王朝以来の伝統や慣習も少しずつ崩壊が顕著になり、イギリス小説に於いてもウェルズやゴ-ルズワ-ジ-などの大作家達の時代は終わり、ジョイスなどの出現により新しい時代の波の兆候が現れ始めていた。この小説の大きな特徴は二組の登場人物の物語が平行して進行していくことである。 この小説の主人公クラリッサ. ダロウェイを中心としたグループとクラリッサの分身ともいえるセプティマスの人物群である。この両者のグループの人物達の相互の関わりはなく、また物語の筋に関しても何の関連性もない。ただセプティマスを診療する精神科医のサー・ウィリアム・ブラッドショ-だけが両方のグループに登場する唯一の人物である。ここでウルフは何故に二組の関連性のないグル-プと、異なった筋の二つの物語を平行して設定したのか。またクラリッサの身代わりの如くセプティマスを死に追いやり、逆にクラリッサを死から救済し生への回帰をなし得たのか。この疑問について分析し考察をしたい。, Article, 研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育,第34号,2006.12.25,pp.1-22}, pages = {1--22}, title = {Mrs. Dalloway をめぐって : 小説手法と「死」の身代りについて}, year = {2006} }