@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00000266, author = {中澤, 敦夫}, journal = {富山大学人文学部紀要}, month = {Feb}, note = {application/pdf, これまで、ニコライ・カラムジンの歴史観については、主に『ロシア国家史』を対象とした歴史家からの発言が多かった。それらのほとんどは、反対の学派の歴史家、あるいは後代の近代的歴史学の立場から見た批判であった。しかし、この時代のカラムジンは、主著『ロシア国家史』(執筆は1804~1826年、刊行は1816年以降)のみならず、歴史小説(『市長官夫人マルファ』1803年)や評論(1810年に執筆した「新旧ロシア論」をはじめとする雑誌論文)など異なったジャンルの著作においてもその歴史観が表明されている。また、『ロシア国家史』は、歴史書であり、同時に文学書でもあり、さらには同時代の帝政の諸政策を考慮に入れた政治評論としても読むことのできる、複雑な性格をもった著作である。そのことから、かれの歴史観を、歴史学、学説史の立場から評価するだけではなく、同時代の政治思想史、文学史の立場から、さらには、同時代における文化史的な意味まで含めて広い視点から、その形成過程と影響関係を吟味しなければならないだろう。その意味で本論は、いわば文献学的な方法を用いたカラムジンの歴史観へのアプローチのひとつの試みである。, Article, 富山大学人文学部紀要, 58号, Page 211-232}, pages = {211--232}, title = {ニコライ・カラムジンの歴史叙述における 「広い心」(великодушие)について}, volume = {58}, year = {2013} }