@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00017128, author = {中島, 淑恵}, journal = {ヘルン研究}, month = {Mar}, note = {application/pdf, はじめに 1.冒頭部の比較 2.表題の問題 3.墓碑銘-その反響― 4.おわりに代えて, テオフィル・ゴーティエ(Théophile Gautier, 1811‐1872)が、ハーンのアメリカにおける文筆活動の原点にあった一人であることはもっと注目されてよいだろう。 事実、ラフカディオ・ハーンが出版した最初の単行本は、1882年4月、テオフィル・ゴーティエの『クレオパトラの一夜とその他幻想物語(One of Cleopatra’s Nights and Other Fantastic Romances)』1なのである。この翻訳は、表題作である「クレオパトラの一夜(Une nuit de Cléopatre)」のほか、「恋する死女(La morte amoureuse)」2、「アリア・マルチェラ、ポンペイの思い出(Arria Marcella ou Souvenir de Pompèi)」、「ミイラの肢(Le pied de Momie)」、「オンファーレ、ロココの物語(Omphale, une histoire rococo)」、「カンドール王(Roi Candaules)」の6篇よりなる。 この翻訳は、ハーンの作家としての文体の確立に大きな影響を及ぼしただけではなく、わが国におけるゴーティエ受容の最初期に於いて、また、幻想的な傾向を持つ芥川ら諸作家の創作に於いて看過できない影響を及ぼすことになったものと考えられる。したがってゴーティエの原文とハーンの英訳、芥川の邦訳を対比しながら検討することは、さまざまな意味で興味深いのではないかと思われるのである。, Article, ISSN 2432-8383 ヘルン研究 第4号 富山大学ヘルン(小泉八雲)研究会 2019年3月, ヘルン研究, 4 18-27.(2019)}, pages = {18--27}, title = {『恋する死女』翻訳をめぐって:ゴーティエ、ハーン、芥川}, volume = {4}, year = {2019} }