@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00015767, author = {大工原, ちなみ}, journal = {富山大学人文学部紀要}, month = {Feb}, note = {“Zetland”はSaul Bellow によって1974年に書かれ,1984年に出版した短編であるHim with His Foot in His Mouth and Other Stories: Collected Stories に収録されており,正確なタイトルは“Zetland : By a Character Witness”である。Bellow には,Isaac Rosenfeld とDelmore Schwartz という親友であり文学的なライバルでもある2人の作家が身近にいた。Bellow を含め3人とも一応の文学的な成功を収め,新進気鋭の若きユダヤ系知識人として評価されるが,最終的にノーベル賞受賞という栄誉をBellow が得たのに対して,ほかの二人は,私生活の面も含めて行き詰まりやがて転落していく。自らの上昇と友人たちの転落は,彼のいくつかの小説の中で主要テーマとして描かれている。たとえば,Delmore Schwartz については,“Zetland”の翌年の1975年に発表されたHumboldt's Gift の主人公Citrine として,その栄光と転落の人生と重ね合わせるように描かれている。この小論では,Isaac Rosenfeld をモデルとして描いた“Zetland”と二人の伝記に焦点を当てて,不遇のうちに若くして亡くなった友であり,最大のライバルでもあったIsaac Rosenfeld に対するオマージュとして,この短編をBellow が捧げたという観点から考察を試みたい。, Article, 富山大学人文学部紀要, 68号, 2018.02.20, Page 125-132}, pages = {125--132}, title = {Saul BellowのIsaac Rosenfeldに対するオマージュとしての“Zetland”}, volume = {68}, year = {2018} }