@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00015683, author = {黒田, 苑}, journal = {富山大学日本文学研究}, month = {Feb}, note = {山田登世子「メディアのテロル」(『声の銀河系-メディア・女・エロティシズム』河出書房新社一九九三・一〇)は、『現代文B』(教育出版株式会社・ニ〇一三・三)の評論教材である。 「メディアのテロル」は、メディアが私たちから〈はるけさ〉を奪い、〈いま〉という時間感覚を変容させ、経験世界の豊かさをなくしていると警鐘している。そして、その「経験の崩壊」は情報の大量普及とその消費者の大量出現を前に、ものや事件と情報の間の明瞭な区別を無意味にするという新たな底値に達していると主張する。 指導書は、教材の指導目標を内容理解に重点を置き、指導のポイントとして次の三点を挙げている ①「メディアのテロル」はどのようなものであるか読み取らせる。 ②マクルーハンやベンヤミンなど、メディア論の先駆者の意見に触れさせる。 ③「メディアのテロル」を、生徒自身にも降りかかっている問題として、メディアの活用方法について考えさせる。 教材は、「複製技術による芸術作品の一回性の喪失-たしかにそれがベンヤミンの言うアウラの喪失には違いないが、単にそれは芸術作品の受容に限らず、広くわたしたちの生の感覚の全容に関わっている」と問題提起する。この「広くわたしたちの生の感覚の全容に関わっている」という部分が筆者の主張する「メディアのテロル」による「経験の崩壊」である。, Article, p1(抄録)のみ掲載, 富山大学日本文学研究, 3号, 2018.2.15, Page 19-21}, pages = {19--21}, title = {ステレオタイプというわかりやすさ : 山田登世子「メディアのテロル」}, volume = {3}, year = {2018} }