@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00015658, author = {田村, 俊介}, journal = {富山大学人文学部紀要}, month = {Aug}, note = {擬古物語(別称:中世王朝物語)『八重葎』は、二〇〇七年後半に出版された、辛島正雄氏妹尾好信氏共編『中世王朝物語の新研究』(新典社)でも、この作品の訳が俟たれる旨、記述されている。『八重葎』は「総合的にはやはり中世王朝物語の中で秀作の部類に入る作品であると言うことができる」(前記『中世王朝物語の新研究』)からである。 しかしながら、二〇〇八年現在、全文訳は公刊されていず、注釈書も極めて少ない。 こうした中で、少しでも研究の進展に役立てていただければという思いで、筆者の注釈的研究の成果を公表する次第である。 今回掲載するのは、全体をおよそ二十八の段落に分けた、その初めの十二段落、今井源衛氏『やへむぐら』(古典文庫、一九六一年)で言えば、55頁から165頁に亙って本文が掲載されている、その55頁から93頁二行目までである。今井氏の古典文庫本には、注や引き歌、部分訳が掲載されているが、今回の範囲で言えば特に、注四、注五、注三二、注五四、注一〇一、注一〇五、注―四四、注一五三を訂正したり補足したりする。翻刻の段階の今井氏の誤りと思しき箇所は、今回の範囲では極めて少ないが、75頁二行目(ここに誤りがあるということは、大学院生の指摘で気付いた)、79頁一行目、91頁三行目、91頁八行目、92頁九行目は、底本の複製に基づき、訂正するつもりである。又、92頁三行目、21頁等に就いても、それぞれ一箇所ずつ訂正する。底本の複製一部の購入、又、掲載を許可して下さった、静嘉堂文庫御当局には、心よりお礼申し上げます。, Article, 富山大学人文学部紀要, 49号, 2008.08.31, Page 376-342}, pages = {376--342}, title = {『八重葎』注釈(上)}, volume = {49}, year = {2008} }