@book{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00014441, author = {喜田, 裕子}, month = {Mar}, note = {近年、とある地方自治体(A町)の首長から依頼を受け、コミュニティの一員として、かつ、大学教員の地域貢献の一環として、臨床心理学の立場から不登校対策に取り組んだ。平成 25年秋より着手し、26年には「学校教育アドバイザー(以下、アドバイザーと略す)」という新設の職に任命され、教育委員会・センターや学校と連携しながら、町全体の不登校予防・対応を支えるための仕組みづくりをした。いわば、 町全体がクライアント(依頼人)の臨床実践である。そして、試行錯誤の中で、後に「A町児童生徒見守りシステム(以下、見守りシステムと略す)」と命名された仕組みが完成し、平成28年度から運用がはじまった。 当初は、普段の臨床活動とはあまりにもかけ離れた営みに、「自分は何をやっているのだろうか」という疑問がぬぐえなかった。通常は、個別の面接やコンサルテーションが中心であり、組織にかかわるとしても、せいぜい一つの中学校など、構成員の顔が見える小さなコミュニティを対象とした介入にとどまっていたからだ。しかし、田嶌(2009)が、児童養護施設における暴力問題を解決するために全国的に展開している「安全委員会方式」を、臨床心理実践の中でも「システム形成型アプローチ」と名付け、「問題解決のためのより有効な仕組みづくりをめざすことである」と定義している論考に触れ、本実践を心理臨床的営みとして位置付ける視点を得た。そこで本稿では、これを一事例と捉え、まず理念的背景について述べ、次に、仕組みの完成・運用に至ったプロセス及び仕組みの概要を記述し、最後に考察を試みる。, Book chapter, お茶の水女子大学児童文化研究室『本田和子と舞々同人たちのトポス』,2017.03, Page 304-322}, publisher = {ななみ書房}, title = {不登校対策を支援する仕組みづくり : 見守りの〈協働〉を学校文化に根づかせる実践事例}, year = {2017} }