@misc{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00001314, author = {小松, 昌代}, month = {Feb}, note = {本研究では、幼稚園教育要領および保育所保育指針の「人間関係」領域に着目し、幼児期に育てたい態度として「人とのかかわりを深める」ことに重点を置くこととする。 幼児の人間関係を育てていくためには、友達と楽しく生活する中で、きまりの大切さに気づきその意味を理解していくことが望ましい。特に年長児では、クラス全体や集団でルールを共有して遊んだり、仲間と協力して一つの目的に向かって取り組んでいくことを楽しめるようになることが望ましいといえる。 しかし、郷間ら(2008)は、保育園における障害児の数は全体で3.99%、診断を受けていないが保育上の困難を有する子どもは全体で13.43%在籍していることを報告している。さらに、藤井・小林(2010)は、保育者から見た、いわゆる「気になる子ども」の特徴を調査し、その多くが発達障害の特徴と重なっていることを報告している。通常の保育所・幼稚園のクラスでは、健常な子ども・障害のある子ども・診断はされていないが「気になる子ども」が一緒に集団生活をしている。そこで、個別の配慮だけではなくこうした子どもたちを含んだインクルーシブな保育の在り方を考える必要がある。 岡田ら(2005)は発達障害児の小集団に対してソーシャル・スキルの指導を行っており、教示、モデリング、リハーサル、フィードバックに加え、般化をベースにゲーム・リハーサルを取り入れている。また、ゲームには、子どもたちの動機づけを高める、自発的な仲間作りの機会を作るといった利点がある(岡田ら,2000)。 これらの先行研究から、発達障害児や気になる子どもを含んだクラス集団を保育する際には、ゲーム遊びを取り入れた指導が有効だと思われる。 そこで本研究の目的は次の2点である。1点目は、発達障害児や気になる子どもが在籍する通常のクラスにおいて、集団ゲーム遊びを実践することでクラス集団の子ども達の他者とのかかわり方が向上するかどうかを検討することである。2点目は、クラスの中で集団ゲーム遊びを継続していくことで、発達障害児の社会性が育つか、対象児を抽出して検討する。さらに、ゲーム遊びだけでなく、日常生活での支援を通して、対象児がクラスの他児との関係をどのように深めていくか検討する。 この2つの目的を達成するため本研究では、研究Ⅰ「通常クラス全体を対象としたゲーム遊び実践」、研究Ⅱ「社会的妥当性の評価」、研究Ⅲ「事例研究」、の3つの研究を行う。, Article, 「平成24年度 富山大学大学院人間発達科学研究科 発達教育専攻 修士論文抄」}, title = {発達障害児および“気になる子ども”を含んだクラスにおける人間関係づくり : ゲーム遊び実践を中心に}, year = {2013} }