@article{oai:toyama.repo.nii.ac.jp:00012613, author = {藤田, 秀樹}, journal = {富山大学人文学部紀要}, month = {Feb}, note = {『シザーハンズ』は,同質的な共同体とそこに闖入した強い異質性,他者性を帯びた「異形の者」との対峙・相克の物語と言えそうだ。エドワードの手=鋏にはさまざまな意味が重層的に織り込まれているように思われるが,その中で最も明確なのは,彼の異質性,他者性を際立たせる烙スティグマ印というものであろう。彼はこの手=鋏で新しいものを次々と創出し,住民たちに非日常的,祝祭的な刺激と興奮をもたらすことで束の間,住宅地を活性化させるが,やがて災厄をもたらす危険でおぞましい存在として排除される。彼を取り巻く状況のこのような起伏は,共同体に対して異質なものが否応なく帯びてしまう両義性を,角度を変えて見るなら,共同体が異質なものに対して抱くアンビヴァレンスを,浮き彫りにするものではあるまいか。以上のようなことに焦点を当てつつ,『シザーハンズ』という映画テクストを読み解くことを試みる。, Article, 富山大学人文学部紀要, 64号, 2016.02.19, Page 233-245}, pages = {233--245}, title = {郊外住宅地の「異形の者」 : ティム・バートンの『シザーハンズ』を観る}, volume = {64}, year = {2016} }